子供のお祭り ハロウィーン

halloween 秋も深まった頃、日本でもフラワーショップやアミューズメントパークなどでは、かぼちゃに顔を描いて飾り、子供達の喜ぶ光景が見られます。これはハロウィーンというキリスト教の諸聖人を祝う日、つまり万聖節の前夜祭のためです。
万聖節は昔、北方の異教徒の祭日と結びつけられて11月1日にキリスト教の祝祭日に定められました。その北方の異教徒であるケルト人(多くは現在のアイルランドやイギリスに住んでいました。)達が、前夜祭、ハロウィーンの風習を広めたのです。
ケルト人は1年を冬と夏に分け、冬は11月1日に始まって4月末まで、夏は5月1日から始まって10月末までとしていました。10月31日から11月1日にかけては、年が変わる時期で、先祖の霊が家に帰ってくると信じられていたのです。そのために家の玄関前にかがり火を焚いたり、ランターンを灯したりして、先祖の霊をお迎えしたのです。どことなく日本のお盆に似ている風習ですね。
そのランターンには、水分の多いジャイアント・パンプキンというお化けかぼちゃを使います。中をくり抜いて、目、鼻、口をくり抜き、中にキャンドルを灯して、招かれざる悪霊が、先祖の霊と一緒に家の中に入ってこないように、怖い顔に作るのです。こんなケルト人の風習が、アイルランド移民達によってアメリカにもたらされ、子供のお祭りとして広まっていったのです。
ヨーロッパで祝われていた聖ニコラスのお祭りがアメリカに伝わり、サンタクロースとして世界中に広まっていったというお話と似たようなところがあります。

そのハロウィーンのテーマカラーは黒とオレンジと決まっています。シンボルとなるものは、「パンプキン」、「ほうきに乗った魔女」、「お化け」、「カラス」、「こうもり」、「黒猫」などです。
一番のシンボルであるパンプキンですが、日本でよく見かける緑色の皮のものは、「南瓜」と書き、ビタミンAが多く含まれています。冬至に食べると、風邪をひかないと言われています。パンプキンを使った料理としては、パンプキン・スープ、パンプキン・プディング、パンプキン・パイが有名です。
またパンプキンの中をくり抜いて、花器としてフラワーアレンジしても、ナチュラルで楽しい演出ができます。
日本でも少しづつ定着してきたハロウィーン。今年は皆さんも、このお祭りを楽しんでみてはいかがでしょうか?

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